雄蜂
働かない雄蜂(オスバチ)
雄蜂(オスバチ)みなさん見たことありますか??
よく見るミツバチ(働き蜂)はすべてメス蜂です。
この写真の真ん中にいるミツバチが雄蜂です。
雄蜂は常には存在できない蜂で、春から秋ぐらいまでは見ますが、晩秋ごろからは、家から追い出されたり、殺されたり、いわゆる用無し状態。
見た目は働き蜂(メスバチ)に比べて、1.5倍くらい大きく、目もギョロっとした大きい目をしています。
針を持たず、みているとのんびりウロウロしていますよ。
海外では『ドローン』と呼ばれています。ドローンの意味は『なまけもの』で、最近よく耳にする無人飛行航空機の名前はオスバチ(ドローン)が由来でつけられたそうです。色々説はあるそうですが、イギリス軍の軍用機の『カイーンビー(女王蜂)』に対抗して、アメリカ軍が自機に『ドローン(雄蜂)』とつけたとか。。。。?プロペラの音がぶーんと蜜蜂のようだからとか。。。?
説は色々です。
話を戻します。蜜蜂のオス。。。働きもしないで何をしてるの?と思いますよね。雄が生まれてきてすることは、唯一といっていい『交尾』のみ!!です。
春から女王蜂が、全体の1割ほどの雄蜂を産みます。
ちょうどその頃から女王蜂も新女王が誕生してきます。新王女とオスバチは自然界の空に飛び立ち、ある一定の場所に集まり、空中で交尾をするそうです。女王蜂は10~15匹ほどの雄蜂と交尾をして巣に戻ります。交尾を成功したオスバチはそのまま死んでいくそうです。
数少ない女王蜂を奪い合うために飛ぶスピードと持久力は最も優れているようで、生まれてきて交尾という大仕事に全力をかけて挑み一生を終える生き物です。
交尾をできなかった雄蜂たちは。。。後々悲惨な最期を迎えます。(働き蜂たちに追い出されたり、かまれて殺されたり。。。)
余談ですが、旧約聖書の大洪水にまつわる『ノアの箱舟』のお話で助けるべき生き物の中に、ちゃんと雄蜂も入っていたとのこと。
なまけものと言われ、交尾以外何もしないはたらかない雄蜂ですが、必要な生き物なのです。
。。。ただ養蜂家は雄蜂が生まれすぎると、すみません。。。早々に減らします。。。。だって結構蜂蜜食べてしまうから。。。。
すみません。。。。
ただ自然界に向き合い、神秘的な蜜蜂たちに感謝し、地道にまじめに養蜂を続けていけることを願うばかりです。