養蜂家としてはちみつを販売するために
養蜂家としてはちみつを販売するために
最近養蜂家仲間で話しているときに、いつも話題に上がる話があります。
そのうちの一つが『発酵はちみつ』という蜂蜜です。
『はちみつが発酵する!!』
『それっていいの??』という話です。
インターネットの情報など最近見かけるようになってきた『発酵はちみつ』ですが、なぜ養蜂家の間で話題になるのかというと。。
それは、はちみつ公正取引協議会の決まりとして、はちみつを販売するにあたり絶対に守るべき要項に、
『水分を22%(外国産は20%)以上含む蜂蜜は発酵、発砲を起こし変質するため、糖度が78度(外国産は80度)以上のはちみつを採るように』と決められています。
ちなみに国産78度と外国産より低いのは、もともと日本の開花期にあたる時期が降水量が多く、多湿で、みつばち達が糖度を上げにくいためです。
特に夏蜜の見好養蜂園の『からすざんしょうはちみつ』も夏の高温多湿期に採蜜するため、採蜜が難しくギリギリの79度で採蜜する技術のいる蜂蜜です。
見好養蜂園の蜂蜜は採蜜時に必ず糖度計によるチェックをしますが、春に採蜜する蜂蜜は糖度81~82度です。
そのため糖度もあがり、いつものはちみつらしいゆっくり落ちてくるとろ~っとした蜂蜜になります。
養蜂家にとって『糖度78度以上』というのは鉄則なのです。
そのため養蜂家仲間の間で混乱しています。
『発酵してもいいようになったと??』
『そんなはずないよね??』みたいな。。。
でも。。普通に売られている。。。
正直いいのか悪いのかわかりませんが。。。。養蜂家として仲間の間では、
『私たちは今まで通り‼』という結論です。
みつばち達が頑張って必死に羽ばたいて送風を当て糖度を上げてくれている蜂蜜を大切に販売していきます。